第2回「味噌ものがたり大賞」受賞者発表!!
大賞ちゃんたろう 様
やっと家族全員で食べられるものが見つかった。それが、お味噌汁だった。
初めての子育てと離乳食。三回食が始まり、献立に疲れてきた頃。そろそろお味噌汁を作ってみようか。重い腰をあげて、毎朝幼児用に味噌と水の調合を試み、味見を繰り返した。一週間程経った頃、調合に成功した。
いざ我が子が実食。大好きなとろとろの石焼き芋にしらすを入れたお味噌汁。食べる勢いが止まらない。お味噌の甘さと石焼き芋の甘さが優しく舌を包み込んだのだろう。机に手を置き、ちょうだいちょうだいと前のめりになる。お味噌汁が口の中に入ると、満面の笑みで、最近できるようになったパチパチパチの拍手をしてくれた。思わず私たち夫婦にも笑顔が溢れた。家族全員で食べられるものが一品できて、本当に救われた。
それからというもの日替りで具材を変えて、毎朝味噌汁を作っている。こうして我が家の味噌ものがたりが始まったのであった。
審査員長 松浦弥太郎の評
はじめて口にするお味噌汁をおいしく食べるお子さんの様子がとてもよく描かれています。そして、味噌ものがたりのはじまりの瞬間に、読む者も思わずパチパチと拍手をしたくなりました。毎朝のお味噌汁は毎朝のしあわせですね。大賞おめでとうございます。