第2回「味噌ものがたり大賞」受賞者発表!!

優秀賞ROCKY 様

「ママのお味噌汁飲みたい」と、毎週末長女は、東京から二時間かけて房総に住む私たちの所に来ます。わかめのお味噌汁が大好き。時期によっては、あさり、シジミ汁に。それ以外にもたくさんのお野菜を入れたほうとうも喜んで、美味しそうに食べてくれます。東京にいても食べたいというリクエストから、週に二回宅急便で送る日々が続きました。送ると必ず「ありがとう!すごく美味しかった。元気になりました。」と写真入りで、ラインを送ってくれます。私はそのラインが来る度、ほっとして、週末長女が来ることを大へん楽しみに待っておりました。
そして、一年が過ぎ、私は毎日お味噌汁を作って、長女と一緒に食べています。「今日は何の御味噌汁にする?」なんて時々聞いたりもします。そうすると長女は、にこやかに笑っている遺影から「わかめのお味噌汁がいいな。いつもありがとう。」と聞こえてくる気がします。

審査員長 松浦弥太郎の評

ご遺影の前で交わす「今日は何の味噌汁にする?」という会話は、目には見えないけれど、たしかな親子の絆が、静かに食卓に寄り添っていますね。お味噌汁とは、家族の時間をつなぎ続ける、やさしい物語。お亡くなりになったあとも、なお届く「いつもありがとう」。
その言葉を、ROCKY様が胸に抱き、今日も鍋の前に立っていること。なんて尊く、うつくしい日々なのでしょう。感動をありがとうございました。